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アナドルは艦種的には強襲揚陸艦に分類されますが、軽航空機、無人機・ドローンの搭載も目的に設計され、スキージャンプ式の飛行甲板を搭載するなど軽空母としても機能します。搭載する無人機は武装したモデルであり、無人戦闘機を搭載する世界初の空母になる予定です。
全長231m、幅32m、排水量27,436トンとトルコ海軍最大の船です。最高速度は約21ノット(39km)、航続距離は16,600km、50日間連続の航海が可能。排水量や速度、航続距離といったスペックは強襲揚陸艦で利用するか軽空母で利用するかで変動があります。
強襲揚陸艦としては戦車13両、装甲強襲揚陸車27両、装甲兵員輸送車6両、その他の車両33台、トラック15両台を含む合計94両の軍用車両を搭載、1223人が乗員することができます。
12機の有人または無人の戦闘機、21機のヘリコプター、または無人機の計33機が搭載可能で、9200平方メートルの飛行甲板には同時にヘリコプター10機または武装ドローン11機を展開、格納庫には最大、ヘリコプター19機、若しくは武装ドローン30機程度が搭載可能です。
スキージャンプ式の飛行甲板からは固定翼機の離陸が可能で、現在、開発中の有人の国産軽攻撃機ヒュルジェット(Hürjet)、無人戦闘機のクズルエルマ(KIZILELMA)、バイラクタルTB2の艦載機仕様であるバイラクタルTB3の搭載を予定しています。クズルエルマはジェット機仕様の戦闘機タイプで、バイラクタルTB3はTB2よりもスペックが向上、より戦闘に特化し、様々な武装が搭載可能です。武装ドローンを艦載機として運用している空母はまだなく、運用が実現すれば、世界初となります。
これら、無人艦載機のおかげでアナドルは1隻で地中海全体の海上および沿岸の目標に対する偵察および攻撃任務を遂行できるとトルコ国防省は述べています。