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愛知県豊田市の「明治用水頭首工」周辺では、18日夕方になっても水が漏れる状態が続いています。現場の状況や復旧作業の状況を記者が中継で伝えました。(18日午後4時ごろ)
明治用水頭首工の水門の上にいます。今も漏水が続いている状態です。
画面右側が矢作川の上流です。今は川底が見えるくらい浅い川に見えます。
右の岸には、コンクリートの壁がありますが、水が引いて壁の色が変わっている部分があります。普段であればこの壁の辺りまで水位があるそうなんですが、今は水がすっかり引いています
ではなぜ、水位が減ったのかと言いますと、川の水の流れが激しくなっている部分が確認できます。このあたりの川底に何らかの原因で穴が空き、川の水が地下に沈み込んでいるということです。
16日に、この穴に石を詰めてふさごうと試みたそうなんですが、上手くふさがりませんでした。
では水はどこに行ったのかといいますと、この水門の地下を抜けて下流の奥に見える、水面がボコボコと渦を巻いている場所ありますが、そこから噴き出しているとみられています。
この漏水の影響で、十分な水位が確保できず、用水路への水の供給が出来なくなっています。
そこで仮設のポンプを設置し、矢作川の水を取水口に流しこんでいます。あちらに見える白いポンプで水をくみ上げています。
18日午前10時時点でポンプは25台ありますが、東海農政局によると工業用水の取水には44台ほどが必要で、今後、さらに設置を進めていくとしています。
また、ポンプで水を汲みだせるように、取水口の周りでは今もショベルカーが懸命に土砂のかき出し作業を行っています。
工業用水の給水については、愛知県によりますと、浄水場にためている水の残りが1万5000トンほどあり、「しばらくは給水を続けられそう」だということです。
(5月18日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)