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この動画は、皆様からよくいただく質問、特に「腰の痛みと筋力低下」についてお伝えします。
腰痛の原因が、筋力低下だと言われて筋トレや運動されている方もたくさんいらっしゃると思うのですが、そのことについてお話ししてみようと思います。
結論からまず言います。
少なくとも40年以上この施術を通して多く方に触れてきましたが、その中で筋力低下が原因で腰痛になってる人は1人もいらっしゃいませんでした。
このことを皆さんがどのように受け取られるか僕には分かりませんが、2万時間以上の施術を通して感じたことや得たことを通してお伝えすると、筋力低下が原因で腰が痛くなっている人は1人もいらっしゃいませんでした。
まずは、「筋力低下が痛みの原因」ということが、いかにおかしなことを言っているのかについてお伝えしようと思います。
筋力低下や運動不足が原因で腰の痛みが出る理由の1つとして、体を支えられずに 特定の場所に負荷がかかり、痛みが出ていると言う説明が多いです。
しかし、よくよく考えてみてください。
例えば猫背なってる人は「背中側の筋力が足らなくて、後ろに引っ張って上体を起こす力がないので猫背なっている」とよく言われます。
1本の棒を思い浮かべてみてください。1本の棒の上にボーリングの玉がくっついて乗っかっているイメージです。
木の棒が垂直になるようにしてこの棒を支えるのと、斜めに倒して支えるのとではどちらの方が棒を支えるのに力が必要でしょうか。
まっすぐ持っている方が少ない力で棒を維持することができて、斜めにすればするほどボウリング玉の重さを感じるようになります。つまり、棒が斜めになればなるほど支えるのに力が必要になります。
ということは、猫背になればなるほど背中の筋肉は体が前に倒れないように後ろに引っ張り続けないといけないので、むしろ筋力が必要になります。
猫背の姿勢をキープすることができていると言う事は、筋力は充分あると言うことなのです。
その他の説明としては、「お腹の周りのコルセットの役割している筋肉が筋力不足で、コルセットの役割を果たせてないので、痛みが出ている」と言うのもあったりします。
コルセットと言っても、側湾症の矯正とか体型の矯正などいろいろあります。 全てを否定するわけではありませんが、痛みを回避するためにつけるコルセットは少し話が変わってきます。
そもそもコルセットつけないと痛いということ自体が、もうそこに痛みの原因があるってことなのです。
逆に言うと筋力がないと痛みを抑止できないっていうことは今後歳を重ねていって筋力がなくなっていくとみんな筋トレしないと腰痛になってしまうということです。
でも、筋力がない人、例えば小さい子供のように、筋力はなくても腰が痛くない人たくさんいるわけです。そこに矛盾点があるのです。
コルセットを作らないと痛みが出ると言う事は、そのコルセットを作って痛みが出ないようにごまかしてるだけであって、根本改善をしているわけでは無いと言う事なのです。
コルセット外したとしても痛みが出ないという状態を作らなければ、ずっと筋トレを続けないといけなくなってしまいます。
プロ野球選手などのプロのアスリートも腰痛で困って引退しています。彼らは充分体を鍛えているにもかかわらず、痛みが出ているらです。
中には「体に対する負担が違うから、それだけ多くの負担がかかっているので…」とおっしゃる方がいるのですが、そもそも筋肉があろうがなかろうが痛みを生じているのです。つまり「筋力は痛みに関係ないですよね」ってことなのです。
最初に結論を伝えしましたが、もし皆さんが腰痛などの痛みを改善するために、筋トレや運動などでなんとかしようと思ってらっしゃるのであれば、一旦立ち止まって、なぜその痛みが生じてるのかってことを少し考えてみてもいいかもしれないです。
この動画では筋力と痛みについてお話ししてますので、そもそもなんで痛みが出るのかについては説明していません。
別の動画で説明する予定ですが、ちゃんと痛みが発生するメカニズムっていうのがあります。そこをきちんと改善してあげないと、痛みを改善することができませんので、ぜひ 私たちと一緒に勉強していただけたらと思っています。
自分の痛みを他の人に頼らないと改善できないということは、結局自分の人生を他の人の手に委ねているということと同じになってしまいますので、まずは原因をしっかりと学んでいくらと、いずれは自分自身で改善できるとようなっていただけたらなと言う想いで動画をお届けしております。
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