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新書太閤記 第四十回
新書太閤記主題歌ミニライブ
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📖 あらすじ
雨に煙る琵琶湖畔、坂本城。安土での屈辱的な役儀解任の後、心身ともに疲れ果てた明智光秀が、重い足取りで居城へとたどり着く。彼を出迎えたのは、従兄弟であり腹心の将でもある明智左馬介光春。主君のただならぬ様子を案じつつも、光春は冷静に彼を寝所へと促す。
主君が眠りについた後、光秀の側近である藤田伝五、四方田政孝、天野源右衛門らは、抑えきれぬ無念を光春に訴える。信長の度重なる理不尽な仕打ち、衆前での辱め、そして今回の非情な命令。主君を想う家臣たちの怒りと悲しみは、ついに沸点に達していた。
しかし、彼らの激情に対し、光春は意外にも冷静な態度を崩さない。この温度差が、かえって家臣たちの憤りに火を注ぐ。果たして光春の真意とは。そして、この主従の怒りの先に待つものとは何か。
💡 見どころ・解説
今回の「明智光秀主従編」は、本能寺の変という巨大な事件が、光秀一人の決断ではなく、彼の家臣団全体の共有された感情から生まれた可能性を示唆する、非常に重要な回です。
主従の絆と家臣の怒り: 光秀個人の苦悩が、彼を慕う家臣たちの怒りへと伝播していく様子がリアルに描かれます。特に藤田伝五の激しい言葉は、家臣たちが光秀の屈辱を我がことのように感じていたことの証左です。これは単なる主従関係を超えた、強い絆の物語でもあります。
冷静な左馬介、激情の伝五: 家臣たちの怒りをなだめるかのように冷静な明智左馬介光春と、激情を隠さない藤田伝五。この二人の対比が、明智家中の複雑な雰囲気を描き出しています。光春の冷静さは、事態を客観視しているのか、それとも別の考えがあってのことなのか。彼の存在が物語に深みを与えます。
「じゃじゃ馬殿」という言葉の意味: 家臣の口から信長を「じゃじゃ馬殿」と呼び、過去に功臣であった林秀貞や佐久間信盛が追放された例を挙げる場面は、彼らが信長の性質を「功績ある者をいずれ切り捨てる、危険な主君」と明確に認識していることを示します。もはや不満や愚痴ではなく、謀反を正当化しうる理由付けが、家臣団の間で生まれつつあるのです。
破滅への序曲: 前回の「苦悩編」で光秀個人の心に灯った火が、この回で家臣団全体へと燃え広がり、一つの巨大な「意志」へと変わりゆく過程が描かれます。本能y寺の変は、この坂本城での一夜から、すでに始まっていたのかもしれません。
👥 主な登場人物
明智光秀(あけち みつひで): 度重なる屈辱に心身ともに疲弊し、坂本城へ帰着する。
明智左馬介光春(あけち さまのすけ みつはる): 光秀の従兄弟で腹心の将。坂本城主。冷静沈着に事態に対応しようとする。
藤田伝五(ふじた でんご): 光秀の側近。主君への忠誠心篤く、信長への怒りを隠さない激情家。
四方田政孝(しほうでん まさたか): 光秀の側近。
天野源右衛門(あまの げんえもん): 光秀の側近。
織田信長(おだ のぶなが): 家臣たちの会話の中で、その非情な性格や過去の仕打ちが語られる。
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■主題歌つきライブまとめ
https://x.gd/OKB46
■新書太閤記再生リスト
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■この作品は、当初読売新聞に1939年1月1日から1945年8月23日まで、掲載されました。
以降の原稿は、「続太閤記」としていくつかの地方紙に掲載されました。前半の中断は、終戦が原因となったそうです。
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