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【上巻はこちら】
https://youtu.be/-LGUoUgyy7s
【目次】
00:00:00 九十二〜百
01:00:48 百一〜百十
02:08:58 百十一〜百二十
03:22:48 百二十一〜百三十
04:33:12 百三十一〜百四十
05:42:07 百四十一〜百五十
06:50:34 百五十一〜百六十
08:00:25 百六十一〜百七十
09:10:14 百七十一〜百八十
10:29:11 百八十一〜百八十八
【なんとなくのあらすじ】
91〜100
一方で、津田の妹が津田を訪れた時・小林の訪問より少し前に話は戻る。津田の妹はお延のことをあまり好きでない。
津田は父への借金の保証人的な人物として、妹お秀の夫・堀に世話になっている。津田が借金をすることは即ち、お秀にも関係のあることだ。
そしてお秀は、借金の原因は派手好みのお延であると見ている。
津田もお秀も、金について解決を見いだせない中、津田の家の女中・お時がやってくる。
お時から、家に小林が来てお延と話していると聞いた津田は心がざわつく。小林は信用できないとお秀に話すと、彼女は執拗になぜかと訪ねる。津田がお延を信じていないからではないか、と。津田はなんとか話を変え、再び金策の話を始めるが、またお延の事にたどり着いてしまう。
101〜110
お秀は兄が、自分を軽蔑したように話すのがしんどい。そして、何かに気付く。お秀は口を開く。兄さんは家族よりもお延を大切にしている、しかし他にも大切にしている人がいるのでは、と。その話の途中で、お延が顔を青くしてやってくる。
お延はどうにか津田と妹の仲を取り持とうとする。だがお秀は、津田もお延も人間として欠けている、と言い捨てて出ていく。
111〜120
お秀を見送るお延。お延と津田は、妹襲来事件によって初めて打ち解けた心持ちになる。津田がお延に対して持っていた金銭面での見栄が自然に剥がれたからだ。
二人は打ち解けて話し合い、津田の実家に対して話をしてくれる何者かを見繕う。そこで浮上してきたのは、津田の上司・吉川の名だった。彼の夫人から話を通してもらう必要があるが、お延は夫人が苦手だ。それでも二人は、吉川に頼むことを決める。
津田が一人の所を小林が訪ねてくる。彼はお延に何か言ったような事をほのめかし、津田はその内容を聞き出そうとする。
だが小林は逆に津田をゆするような言動を始める。お秀に会って兄弟喧嘩の事を聞いた、あまり怒らせると君の損になるんだぜ、と。
お秀は吉川の所に相談に行ったのだという。
121〜130
津田は小林を帰らせ、吉川夫人が自分を訪ねてくるのを待つ。一方お延は、お秀の夫・堀の家を訪ねる。その家の何者とも彼女は気が合わない。訪ねた結果、予想外にお秀と二人で話をすることになったお延はなかなか話を切り出せない。思い切って吉川夫人の名前を出して鎌をかけるお延。お秀の様子が変わる。だが結局の所、自分が唯一愛されたいというお延の気持ちが露見し、言い争いはお延に不利な形で終わってしまう。
131〜140
津田の病室に吉川夫人がやってくる。二人は秀子が夫人を訪問したという話に入る。夫人は津田に問いをかける。本当はあなたは、延子さんを愛しているふりをしているだけでしょう、と。津田は実際、人間関係に有利だからそうしているのだ。
さらに夫人は切り込んでくる。なぜ清子と結婚しなかったのかと。津田のかつての恋人・清子は夫人も関わりがあった。まだ未練があるのだろうと聞くと、津田はそうだと答える。
夫人の口から、清子はとある温泉場にいると聞く津田。夫人は津田に彼女を訪ねるように言う。
141〜150
清子が夫の関と一緒ではなく、流産の療養のために単身温泉場にいると聞いた津田は彼女を訪ねる決意を固める。
夫人は津田と清子を合わせることで、お延に学ばせたい事があるという。自分が上手くやるから、と。ところへお秀から電話が来る。お秀が病院へ向かうかもしれないと聞いた夫人は、急ぎ引き上げる。
お延は病院へ向かう途中、吉川夫人の姿を見かけた気がする。夫人とお秀と津田の関係を怪しみつつ、彼女は病院の津田の元へ。
お延は津田に対し、秘密は全て知っていると鎌をかける。津田はボロを出し、さっきまで吉川夫人が来ていたことがバレる。どうにか言い訳をする津田。
お延は津田に対し、何も心配ないと保証してほしい!と取り乱し、津田も何も心配ないと応じる。津田は隠し事に成功し安堵、お延もまた、隠し事があることは知りつつ、夫の言葉に一応安堵する。
151〜160
なんとか小林に責任を転嫁して津田は危機を回避したが、お互いしこりが残る。
津田は小林に会いに行くと、誰かと小林が話しているのを目撃。少し時間を潰した後こばに会うと、小林から「僕も君を軽蔑している」と言われる。君は僕のように出来ないからかわいそうだと。いざ事が起こった時、君は僕の言葉を思い出すんだと。そしていよいよ本論を語り出す。小林はお延に、清子の事を話したの話さないの揺さぶりをかける。そして津田に、お延に満足していないだろう?新しいのを探す気だろう?と告げる。津田は金を渡して切り上げようとする。
161〜170
津田は金を渡したことで上に立とうとするがうまく行かない。と、そこへ一人の人がやってくる。
やってきた原という男は画家らしく、小林は津田に、彼の絵を買うように言う。さらには、人生に苦労している人から小林に宛てられた、正体不明の手紙を読まされる。
小林は手紙に同情を感じるか、など言ってくる。津田は策にはまるまいとする。小林は津田から貰った金を原に渡そうとするが、原は受け取りにくい様子。動揺する津田。その後解散。
津田はとうとう温泉行の旅路に着く。汽車の中で津田は40歳くらいの男と、爺さんと出会う。二人の会話に思索を邪魔されつつも、津田は目的地へ向かう。
171〜180
温泉に着くと建物が迷路のように広い。それとなく下女に、清子の情報を聞こうとする。津田はさ迷いながら歩いていると、清子に遭遇する。何も話せないまま清子は去っていった。
津田はその後も、清子を探し求めながら旅館をさまよい歩く。
181〜188(未完)
津田はとうとう清子と話をする。以前と変わらない部分と、変わってしまった状況とに心を乱される津田。
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「文学を体感する」をコンセプトに朗読作品を作っています。
文字に書かれた感情、匂い、音、温度、手触りなどが感じられるように声に出していく。
そのため、淡々と読むというよりは演劇に近い感覚でお届けしています。
人が、喋っているように。
大切な告白、どうでもいい愚痴、激しい怒り、体から溢れる喜び、そういったものを声で表現していく事に、私が読む意義を感じます。
時に、あなたの持つ作品イメージとかけ離れる事もあるかもしれません。この人はこう考えたんだな、と思っていただければ幸いです。
こうした読み方は、作品解釈の一つの提示として意義のある物だと思いますし、
「全く違う作品に触れたようで新鮮だった」
などのお声も頂戴しております。
声で文学を体感する事は、
視力の衰えで本が読みづらくなってきた、という方はもちろん、お子さまへの読み聞かせや学習の助けにもなりますし、睡眠導入に最適だ、という声もいただいており、個人でもご家族でも、幅広く楽しんでいただける、
教育的価値や文化的価値を多く含む行為だと感じています。
私の朗読を通して皆様が、様々な文学作品と出会い、多くの新しい発見をする助けになれば、これほど嬉しい事はありません。
一つの作品を作る時、私は新しい旅に出るような気持ちになります。
本の中を旅して回る、そんな感覚で、一緒に歩いていただければ幸いです。
プロの俳優でありナレーターでもある私、西村俊彦と共に、音の世界へ。
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