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【作品紹介】
2025年の大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎(1750〜1797年)
江戸のメディア王として名高い彼と交流のあった人物・彼の生きた時代について描かれた小説や伝記、計7編を青空文庫からアンソロジーにしました。
大河ドラマのお供に、お楽しみいただければ幸いです。
『曲亭馬琴』著:邦枝完二
馬琴が山東京伝に弟子入りするエピソードを、京伝とその弟・京山を中心に描く。天才と凡才の苦々しいコントラストが味わい深い。1790年頃が舞台。
『歌麿懺悔 江戸名人伝』著:邦枝完二
運命的女性。その女性を思わせる女性との、そして忌まわしい記憶との、再会。手錠五十日の刑の重さを描く。歌麿の命日、1806年10月31日までの物語。
『戯作者』著:国枝史郎
馬琴の京伝弟子入り、十返舎一九との出会い、八犬伝への着手などを描く。馬琴の活動が軌道に乗り、ブレない己を見つけ出すまでの物語。多彩な登場人物の個性が面白い。1790年〜1814年頃が舞台。
『戯作三昧』著:芥川龍之介
曲亭馬琴の、難しい職人肌な創作の様が綴られる。
スランプから光明を見出す作家の有様が丁寧に描かれている。
『北斎と幽霊』著:国枝史郎
北斎が描いた妖怪画「駕籠幽霊」に込められた復讐劇。北斎が師に感じたプロ根性が熱い。1789年頃〜1849頃までが舞台。
『平賀源内』著:石原純
薬学者、作家、発明家など様々な顔を持つ平賀源内の生涯をギュッと濃縮して語る伝記。源内、多才。噂のエレキテルも登場。
『浮世絵画家の肉筆』著:上村松園
浮世絵画家の肉筆作品を見て、彫師の偉大さを知る。美術論的な感もある。浮世絵の楽しみ方。
主な登場人物
・喜多川歌麿(1753〜1806)
・葛飾北斎(1760.10.31〜1849.5.10)
・山東京伝(1761〜1816)
・十返舎一九(1765〜1831.9.12)
・曲亭馬琴(1767〜1848)
・平賀源内(1729〜1780.1.24)
【目次】
0:00:00 はじめに
0:01:06 曲亭馬琴・一
0:13:46 曲亭馬琴・二
0:27:24 曲亭馬琴・三
0:38:39 歌麿懺悔・一
0:46:50 歌麿懺悔・二
0:57:25 歌麿懺悔・三
1:04:05 歌麿懺悔・四
1:11:51 歌麿懺悔・五
1:15:57 戯作者・初対面
1:22:03 戯作者・手錠五十日
1:28:39 戯作者・戯作道精進
1:34:49 戯作者・物を云う据風呂桶
1:39:27 戯作者・東海道中膝栗毛
1:45:02 戯作者・剣道極意無想の構え
1:51:05 戯作者・八犬伝書き進む
1:53:29 戯作三昧・一〜三
2:09:39 戯作三昧・四〜六
2:28:18 戯作三昧・七〜九
2:44:38 戯作三昧・十〜十二
2:59:13 戯作三昧・十三〜十五
3:17:11 北斎と幽霊・一
3:24:06 北斎と幽霊・二
3:30:26 北斎と幽霊・三
3:36:05 北斎と幽霊・四
3:42:34 北斎と幽霊・五
3:48:18 平賀源内
4:04:57 浮世絵画家の肉筆
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【朗読ノオトから皆さまへ】
このチャンネル・朗読ノオトでは、
「文学を体感する」をコンセプトに朗読作品を作っています。
文字に書かれた感情、匂い、音、温度、手触りなどが感じられるように声に出していく。
そのため、淡々と読むというよりは演劇に近い感覚でお届けしています。
人が、喋っているように。
大切な告白、どうでもいい愚痴、激しい怒り、体から溢れる喜び、そういったものを声で表現していく事に、私が読む意義を感じます。
時に、あなたの持つ作品イメージとかけ離れる事もあるかもしれません。この人はこう考えたんだな、と思っていただければ幸いです。
こうした読み方は、作品解釈の一つの提示として意義のある物だと思いますし、
「全く違う作品に触れたようで新鮮だった」
などのお声も頂戴しております。
声で文学を体感する事は、
視力の衰えで本が読みづらくなってきた、という方はもちろん、お子さまへの読み聞かせや学習の助けにもなりますし、睡眠導入に最適だ、という声もいただいており、個人でもご家族でも、幅広く楽しんでいただける、
教育的価値や文化的価値を多く含む行為だと感じています。
私の朗読を通して皆様が、様々な文学作品と出会い、多くの新しい発見をする助けになれば、これほど嬉しい事はありません。
一つの作品を作る時、私は新しい旅に出るような気持ちになります。
本の中を旅して回る、そんな感覚で、一緒に歩いていただければ幸いです。
プロの俳優でありナレーターでもある私、西村俊彦と共に、音の世界へ。
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