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『樅ノ木は残った』第一部
【目次】
序の章:伊達騒動の幕開け(万治三年の政変と相次ぐ暗殺)
女客:原田甲斐の登場と「おくみ」
朝粥(あさがゆ)の会:甲斐の知略と冷徹な平和主義
断章:一ノ関(兵部)の野望と家中の暗雲
夕なぎ:評定役会議と、暗殺者の背後にあるもの
花:孤児となった畑姉弟と「樅ノ木」の象徴
風のまえぶれ:老中・酒井雅楽頭と兵部の陰謀
世間の米:浪人・柿崎と宮本新八の潜伏
石火:兵部と柿崎の危険な契約
柳の落葉:甲斐と妻・律の不和、そして決意
菊:安芸・周防・甲斐の密議と「孤独な戦い」の始まり
【第一部の要点まとめ】
1. 藩主の隠居と不穏な暗殺
万治三年、伊達家三代藩主・綱宗は幕府から放蕩を理由に逼塞(謹慎)を命じられます。その直後、江戸屋敷では綱宗の側近たちが次々と謎の暗殺者に斬殺されます。これを「上意討ち」と称して主導したのは、伊達一門の権力者・**伊達兵部少輔(一ノ関)**の息がかかった者たちでした。
2. 原田甲斐という男
伊達家の重臣・**原田甲斐(宗輔)**が登場します。彼は温和で誰からも好かれる人物として描かれますが、心の内は誰にも見せません。彼は愛人である「おくみ」の家を隠れ家にしつつ、藩内の対立(周防・安芸らの正当派 vs 兵部・大学らの権力派)の板挟みになりながら、独自の動きを見せます。
3. 兵部の陰謀と分割の危機
兵部は幕府の大老・酒井雅楽頭と結託し、伊達家62万石を分割・乗っ取ろうとする野心を抱いています。甲斐は、同志である伊達安芸や茂庭周防からこの事実を知らされます。彼らは幼君・亀千代を守り、お家安泰を願いますが、藩内は疑心暗鬼に包まれていきます。
4. 象徴としての「樅ノ木」
暗殺された畑与右衛門の遺児、宇乃と虎之助を甲斐は密かに保護します。甲斐は宇乃に、厳しい冬に耐え、孤独に立つ一本の「樅ノ木」を自分に重ねるように語ります。これは、後に甲斐がひとりで泥沼の政争に身を投じ、悪名を被ってでもお家を守り抜こうとする後半への重要な伏線です。
5. 第一部の結末
甲斐は、兵部と雅楽頭が公式に幼君の「後見」として権力を握るのを目の当たりにします。甲斐はあえて兵部に近づき、周囲から「裏切り者」と疑われ始める孤独な道を選びながら、静かに国許(船岡)へと帰還するところで第一部が幕を閉じます。
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