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0:00新イソップ(詩)1946年(昭和21年)「婦人朝日」
1:35新日本イソップ『狐物語』1946年(昭和21年)「赤とんぼ」8月号
15:12新日本イソップ『鶴の笛』1946年(昭和21年)「赤とんぼ」7月号
25:46新日本イソップ『亀さん』1946年(昭和21年)「赤とんぼ」6月号
「私は長野県の山のなかでふた冬を疎開して過ごした。そこは下高井郡穂波村字角間といって、農民相手の小さい温泉村で、戸数は六十戸あまり、主として炭焼きだとか樵の多いところである。・・・長い冬の間、私の二階へたずねてくれる百姓衆はいろいろなおもしろい牧歌的な話を持ち込んでくる。どの話も狐に化かされた話が多い。日本の狐はよほど人をだますことが好きとみえて、どの話もだまされた話ばかりである。私は狐物語を書いてみたいと思った。・・・その次に書いたのが鶴の笛という童話だった。ちょうど秋の頃で、村にはささやかな祭りがあったし、私の知り合いのお百姓が笛を上手に吹いたのからヒントを得て書いた。・・・私のノートには蛙県の蛙村の蛙どんの話を最初にして、二年の間に七十篇ばかりの動物集がたまっていった。その動物たちはみんな平和な国をあこがれているものばかりだったのも、そのころの私のささやかな願いの表現だったのだろう。・・・」
『童話の世界』 昭和21年「新潮」7月号
※お詫び
詩「新イソップ」の画像に誤植がありました。
8行目 ×「想像する」
〇「空想する」
朗読では正しく「空想する」と読んでいます。
※お話の間に流れるジングルはこちらからお借りしました。
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林芙美子
1903年〈明治36年〉 12月31日-
1951年〈昭和26年〉 6月28日