YouTube - 動画概要欄 -
📗この動画の内容
洞ヶ嶺から下鳥羽の本陣に戻った明智光秀。兵力は1万6千ほど集まるも、細川藤孝・筒井順慶の援軍を得られなかったことに一抹の不安を抱いていた。そこへ京の町人たちが地子銭免除の礼として粽(ちまき)を献上するが、光秀は笹の皮がこびりついたまま口に入れそうになり吐き出す。その様子を見た町人たちは「あの大将は負ける」と噂する。
その直後、施薬院秀成(せやくいん しゅうせい)が光秀を訪ね、驚くべき報をもたらす。羽柴秀吉が、すでに尼ヶ崎に到着しているというのだ。さらに秀吉からの「戦場で一騎打ちで決着をつけよう」との決戦状とも言える伝言を聞き、光秀はついに全軍に夜間の桂川渡河を命令。決戦の地・山崎へ進軍し、御坊塚に本陣を構える。
天正十年六月十三日、未明。両軍が対峙する中、決戦の要衝・天王山にて、先に山頂を奪わんとする両軍の先駆け部隊(明智方・松田隊と秀吉方・中川、堀尾、高山らの部隊)が激突。ついに山崎の戦いの火ぶたが切られた。
あらすじ(天正10年6月11日〜13日・天王山前夜)
6月11日・「粽のこと」
本能寺の変後、下鳥羽の丘に本陣を置く明智光秀は、淀と勝龍寺を要とする防衛線を構築。着到帳では総勢約一万六千。しかし細川・筒井の不参加に不安を抱く。京都町人が“地子銭御免”の礼として粽を献上。光秀が笹の皮を吐き捨てた仕草から「負けの相」と囁かれ、民心は微妙に揺れる。
同日夜〜12日深夜・「桂川」
施薬院秀成が来訪し、羽柴秀吉がすでに尼ヶ崎到着と伝える(“大将同士で決す”の挑言)。光秀は一気に前進を決断、驟雨と強風の中で桂川を強行渡河し、御坊塚に本陣、勝龍寺を兵站とする扇形陣を布く。
6月13日未明・「火ぶた」
決戦の要衝天王山をめぐり、両軍が真暗な暁闇で先登争い。秀吉方は堀秀政・堀尾茂助・中村孫兵次・高山右近・中川(瀬兵衛=清秀)らが殺到。光秀方は松田太郎左衛門の銃隊(約七百)を北側から差し向ける。山上近くで初弾の応酬、やがて白兵突撃で乱戦に突入――山崎合戦の幕が上がる。
📗主な登場人物
🔥明智方
明智光秀:総大将。常識的判断と兵数計算に長けるが、連日の齟齬から敗色の影を自覚。下鳥羽→御坊塚へ出撃を決断。
明智茂朝:淀城補強を急行。
斎藤利三:隊兵約二千。腹心。
阿閉貞秀/明智茂朝連合:三千。
藤田伝五/伊勢貞興:二千。筒井順慶の変心を報告。
津田信春/村上清国:二千。
並河掃部/松田政近:二千。
三宅綱朝:勝龍寺に籠る。
池田織部(伏見)、奥田庄太夫(宇治)、大炊助(淀):各地守備。
明智光春:坂本の在番。援軍要請を受ける。
堀与次郎:軍令伝達・先駆。
施薬院秀成:法体。秀吉からの言伝を光秀へ届ける(中立的立場)。
松田太郎左衛門:天王山北面先登の指揮。
辻義助:松田配下。初撃の銃陣を統率。
🔥羽柴(秀吉)方
羽柴秀吉:尼ヶ崎に電撃到着。富田を経て決戦準備。“大将同士で雌雄”の挑言を託す。
堀秀政:天王山へ先駆。
堀尾茂助(吉晴):山地機動に長け、宝寺口から強行攀登。
中村孫兵次:鉄砲大将。
高山右近:先鋒配置。山崎口を扼す。
中川瀬兵衛(清秀):右近と並ぶ先鋒。
中川淵之助重定:右近方の士。初撃で捨て身の突入を主導。
阿部仁右衛門:中川家臣。
山川七右衛門/山川小七/岸九兵衛:天王山頂近くを先占した斥候的三名。
🔥その他・関係
京都町代表:粽を献上。所作から“勝敗占い”的な風評を生む。
細川(丹後)/筒井順慶(大和):光秀が渇望した連合相手(本文では不参・変心に言及)。
神戸信孝:大坂方より秀吉軍への合流待ちとして言及。
📗総集編で新書太閤記
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbLffmEwTDpqtNPt_zJn0nEqj5v5HM-qJ
✿作者と作品について
◆作者:吉川 英治(よしかわ えいじ)
1892年(明治25年)- 1962年(昭和37年)。日本の大衆文学を代表する小説家。神奈川県出身。本名は英次(ひでつぐ)。『宮本武蔵』『三国志』『私本太平記』など、歴史を題材にした数多くの国民的ベストセラーを執筆し、「国民文学作家」と称された。その作品は、平易でありながら格調高い文章で、幅広い読者層から支持を得ている。1960年、文化勲章受章。
◆作品:『新書太閤記』(しんしょたいこうき)
吉川英治が1938年(昭和13年)から新聞連載を開始した歴史小説。豊臣秀吉の生涯を、織田信長に仕える以前の若き日から天下統一を成し遂げるまで、生き生きと描いている。本作は、従来の講談や立身出世物語としての秀吉像に、人間的な深みと魅力を与え、新たな「太閤記」として絶大な人気を博した。戦国時代の動乱を背景に、秀吉をはじめとする武将たちの葛藤や野望、人間模様が巧みに描出されている。
📺 チャンネル登録・高評価よろしくお願いします! 👍✨
■主題歌つきライブまとめ
https://x.gd/OKB46
■新書太閤記再生リスト
https://x.gd/2SFJx
■この作品は、当初読売新聞に1939年1月1日から1945年8月23日まで、掲載されました。
以降の原稿は、「続太閤記」としていくつかの地方紙に掲載されました。前半の中断は、終戦が原因となったそうです。
日本の天下を統一した豊臣秀吉の生涯を昭和の文豪が描く!
#吉川英治 #長編 #朗読 #小説 #七味春五郎
◆再生リスト主要なもの
🌱山本周五郎2025年度版再生リスト
https://x.gd/VJ5gw
🌱山本周五郎長編
https://x.gd/lG0w4
🌱七之助捕物帳
https://x.gd/uWjoS
🌱吉川英治新書太閤記
https://x.gd/1kRhH
🌱銭形平次捕物控
https://x.gd/AfpUi
🌱雪之丞変化 三上於菟吉
https://x.gd/ME3Nn
🌱右門捕物帖 佐々木味津三
https://x.gd/E71RR
🌱真珠夫人 菊池寛
https://x.gd/m6n7q
🌱ながい坂 山本周五郎
https://x.gd/xNsRX
🌱山本周五郎 2024
https://x.gd/urqCJbt
🌱池田大助捕物帳 野村胡堂
https://x.gd/2Yava
🌱オリバーツイスト チャールズ・ディケンズ
https://x.gd/i6AWO
🌱三万両五十三次 野村胡堂
https://x.gd/Oriwh
🌱美男狩 野村胡堂
https://x.gd/ryNEw
🌱半七捕物帳 岡本綺堂
https://x.gd/csdxs
🌱顎十郎捕物帳 久生十蘭
https://x.gd/zWLv4
🌱釘抜き藤吉 林不忘
https://x.gd/gInfS
🌱江戸城心中 吉川英治
https://x.gd/h3E2t
🌱新編忠臣蔵 吉川英治
https://x.gd/nmua3
🌱鳴門秘帖 吉川英治
https://x.gd/z33It
🌱早耳三次捕物聞書 林不忘
https://x.gd/qdwMz
🌱赤ひげ診療譚 山本周五郎
https://x.gd/nXrLI
🌱楽天旅日記 山本周五郎
https://x.gd/Fql06
🌱磯川兵助功名噺 野村胡堂
https://x.gd/quYIT
🌱日本婦道記 山本周五郎
https://x.gd/22sfo
山本周五郎、その他の長編
🌱正雪記
https://x.gd/rnOYN
🌱風流太平記
https://x.gd/124hF
🌱栄花物語
https://x.gd/Wk5ov
🌱虚空遍歴
https://x.gd/GJROP
🌱風雲海南記
https://x.gd/Q6pOu
🌱樅の木は残った
https://x.gd/0j1uQ
🌱さぶ
https://x.gd/wImyu
🌱新潮記
https://x.gd/9GIZn
🌱天地静大
https://x.gd/FlTsX