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Ted Hidaka - Voice Narrations and Readings | 日髙徹郎

趣味の謡曲:観世流「千手」より。捕われのみとなった平重衡が心境を謡う場面

Last updated 2024-10-15 14:18:20

動画要約まとめ

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「身はこれ槿花一日の榮。命は蜉蝣の定めなきに似たり。心は蘇武が胡国に捕われ。巌窟の内に籠められて。君邉を忘れぬ志。それは衛律が謀計にて。敵を亡ぼし舊里に帰る。我は何時となく敵陣に籠められて。縲絏の責を受くる。知らず今日もや限りならん。あら定めなや候。」 一ノ谷合戦の後、平重衡は捕虜となり、鎌倉の狩野宗茂の館に拘留されていた。そこへ彼の世話をすべく、遊女・千手前が訪れるのだが、重衡は、ひとり物思いに沈んでいた。動画はこの部分です。 昔、唐土の蘇武は囚われの身となり艱難辛苦の日々を過ごしたが、やがては故郷への帰還を果たすことが出来たという。それに引き換えこの私は今日が最期となるかもしれぬ。ああ、この世とは何と儚いことか…。 2024年10月14日、「広島市の市民能楽のつどい」で謡わせていただいたものです。 私のパートであるツレ平重衡の物思いの部分のみ掲載しています。 謡:日髙徹郎 Ted Hidaka #観世流謡曲 #千手 #平重衡 #平家物語 #アステール能楽堂