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1951年(昭和26年)5月 『講談倶楽部』
旗本三千石・本田家の四男 本田昌平 は、「拾い手もない古草鞋」と蔑まれ、兄たちとあによめから下男同然に扱われていた。
耐えに耐えた末、あによめに刀を突きつけてへそくりを強奪、家を飛び出す。
勢いで新吉原へ繰り出すが、甘い囁きはすべていかさま
徹底的にふみにじられて、無一文にもどる昌平。
雨にも打たれて
倒れ込むように深川の居酒屋「仲屋」へ辿り着く。
📗登場人物一覧
本田昌平(ほんだ しょうへい):主人公。旗本の四男。耐える人生から“切れる”人生へ、そして再生へ。
本田安左衛門:長兄。吝嗇で昌平を冷遇。
次兄・三兄:家の実務要員として働く兄たち。昌平を見下す。
あによめ(兄嫁/安倍家出):昌平を執拗に侮り、躾を口実に酷薄。
花山(はなやま):新吉原で昌平の相手をする遊女。甘言で誘い、結果は冷酷。
仲屋 弥平(なかや やへい):深川の居酒屋主人。無骨だが情が深い。
千代(ちよ):仲屋の娘。看病と店を切り盛りする芯の強い女性。
佐兵衛(さへえ):仲屋の上客。昌平を気にかけ動く。
徳治(とくじ):錺職(かざりしょく)。ぶっきらぼうだが温かい。
小助(こすけ):左官屋の親方。喧嘩の後、礼を尽くして詫びに来る。
吉公(きちこう):喧嘩相手の若者。向う気が強いが根は素直。
📗用語集
旗本(はたもと):将軍直臣の武士階層。
三千石(さんぜんごく):家格・収入規模の指標。
古草鞋(ふるわらじ):比喩。拾い手もない四男五男、の意の俗諺。
擬古体(ぎこたい):古文風にまねた文体。
戯作(げさく):娯楽小説。
酒池肉林(しゅちにくりん):豪奢な酒宴の比喩。
吝嗇(りんしょく):けち。
袱紗包(ふくさづつみ):金品を包む布。
辻駕籠(つじかご):辻に待つ駕籠。
新吉原(しんよしわら):公許の遊郭。
岡場所(おかばしょ):非公許の色里・私娼地。
番所(ばんしょ):取締り・通行監視の場所。
つきだし:酒の“お通し”。この作では「代を取らない店の愛想」。
煮燗(にかん):しっかり温めた燗酒。
どかば:土鰌蒲焼(どじょうかばやき)の略称・名物。
罵詈雑言(ばりぞうごん):ひどい悪口。
遍歴(へんれき):さまよい歩くこと。
養子(ようし)/婿養子(むこようし):家を継ぐために迎える子・婿。
■目次
0:00 七日七夜 一
7:39 七日七夜 二
13:40 七日七夜 三
22:41 七日七夜 四
29:04 七日七夜 五
37:03 七日七夜 六
44:51 七日七夜 七
52:37 七日七夜 八
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