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新美南吉の短編小説「嘘」ーー29歳の若さで亡くなった南吉が生前唯一出版できた童話集『おじいさんのランプ』に収録されている作品。同じ仲間がいつも登場する「久助君もの」のひとつ。お話に出てくる岩滑(やなべ)は南吉出生の地らしい。
おたふくかぜで5日間学校を休んだ後登校した久助君は、なにか馴染まない感じがする(そんな経験は誰にもあるが、微妙な心持がよく描写されている)するとそこに、見知らぬ美しい少年がいる。その転校生の「太郎左衛門」は、はじめのうちこそ何か神秘のベールに包まれているのだが、だんだん久助君たち仲間となじんでくる、そして・・・
【登場人物】
久助君
太郎左衛門(横浜からの転校生)
徳一君(森医院の息子)
兵太郎君
加市君
新一朗君
山口先生(久助君たちの受け持ち)
太郎左衛門の姉
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