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青空文庫様より朗読させていただきました。https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/694_23250.html
初出・・・「柵草紙」1890年(明治23年)8月
『うたかたの記』
(うたかたのき)は、森鷗外の短編小説。1890年(明治23年)8月、雑誌『しがらみ草紙』に発表。1892年(明治25年)7月、作品集『美奈和集(水沫集)』に『舞姫』『文づかひ』とともに収録。2作品とともに森鴎外のドイツ三部作の一部を為す。
〇あらすじ
ドイツ・バイエルン王国の首都ミュンヘン。日本画学生の巨勢は、六年前にミュンヘンで出会った花売り娘のマリイ・ハンスルと再会する。巨勢はマリイの面影が忘れられず、自作のローレライのモデルとしていた。マリイはいきなり巨勢に接吻する。驚く巨勢に、同行していた友人のエキステルが彼女は美術学校のモデルだが狂っていると教える。
巨勢は、自分のアトリエにマリイを呼び彼女への熱い思いを伝える。話をする内に、マリイには高名な画家の父スタインバハと彼女と同名の美しい母親がいたことがわかる。母はバイエルン国王ルードヴィヒ2世に懸想されていた。父は国王の毒牙から妻を守って怪我をして、やがて死に、母も悲しみのあまり後を追うようにして死ぬ。孤児となったマリイはミュンヘン郊外のスタルンベルヒ湖の漁師ハンスル家に引き取られたことがわかる。
マリイは、父のように美術を学ぶためモデルとなっているが、誘惑の多い都会で身を守るためにわざと狂った振りをしていると明かす。
マリイに誘われるまま巨勢はスタインベルヒ湖に向かう。愛を確認した二人は、雨の湖の周囲を散策し船で遊ぶ。村外れの岸辺に漕ぎ寄せると、母マリイの想い止みがたく狂人となっていた国王がいた。国王は、マリイの姿に母の幻影を見て、彼女の方に歩み寄ろうとして、湖に足を踏み入れる。マリイは恐怖のあまり湖に没する。国王も止めようとした侍医グッデンもろとも湖に沈む。
巨勢はマリイを助けるが、杭に胸を打ったのがもとで死んでしまう。国王の葬儀の日、心配したエキステルが巨勢のアトリエを訪問すると、彼は憔悴しきってローレライの絵の前に跪いていた。
〇概説
鴎外初期の流麗な文語体で書かれた悲恋物語であるが、『舞姫』では主人公が日本人留学生なのに対して、『うたかたの記』はマリイ・ハンスルという美しいモデルであり、日本人巨勢は狂言廻し的な役割になっている。なお、巨勢のモデルはドイツ・ミュンヘン留学時代の友人である画学生原田直次郎とされ、ヒロインのマリイは原田の愛人の名前から取っている。
この物語のもう一人の重要人物、バイエルン国王ルードヴィヒ2世はルキノ・ヴィスコンティの映画『ルートヴィヒ』にも取り上げられ、大作曲家リヒャルト・ワーグナーのパトロンとしてあるいはノイシュヴァンシュタイン城の造営でも知られているが、1886年の王の水死事故は、鴎外の『独逸日記』に記されている。当時鴎外はミュンヘン大学に留学していた。
本作について芸術に狂う巨勢、わざと狂った振りをするマリイ、思慕の念から本当に狂ったルードヴィヒ2世と、3通りの「狂気」(三狂)を描いたものとする説がある。
(Wikipediaより)
森 鷗外
(もり おうがい、文久2年1月19日〈1862年2月17日 - 1922年〈大正11年〉7月9日)は、日本の明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医(軍医総監=陸軍中将相当)、官僚(高等官一等)。位階勲等は従二位・勲一等・功三級、医学博士、文学博士。本名は森 林太郎(もり りんたろう)。
石見国津和野(現:島根県津和野町)出身。
東京大学医学部[注釈 2]卒業。大学卒業後、陸軍軍医になり、陸軍省派遣留学生としてドイツでも軍医として4年過ごした。帰国後、訳詩編「於母影」、小説「舞姫」、翻訳「即興詩人」を発表する一方、同人たちと文芸雑誌『しがらみ草紙』を創刊して文筆活動に入った。その後、日清戦争出征や小倉転勤などにより創作活動から一時期遠ざかったものの、『スバル』創刊後に「ヰタ・セクスアリス」「雁」などを発表。乃木希典の殉死に影響されて「興津弥五右衛門の遺書」を発表後、「阿部一族」「高瀬舟」など歴史小説や史伝「澁江抽斎」なども執筆した。
晩年、帝室博物館(現在の東京国立博物館・奈良国立博物館・京都国立博物館等)総長や帝国美術院(現:日本芸術院)初代院長なども歴任した。(Wikipediaより)
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