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山本周五郎の長編小説「樅ノ木は残った」第1部
<これまでのあらすじ>
【伊達兵部宗勝】は 政宗の末子であるが、兵部は綱宗が跡目を継いだことに難癖をつけ、伊達藩所領乗っ取りを企み、30万石を兵部が、10万石を国老の片倉小十郎、残りはしかじかに分けるということで幕府老中【酒井雅楽頭】が了承し、後ろ盾になっている。(兵部と雅楽頭は姻戚関係)
だた、幕府は自らの権力基盤礎を固めるため、大藩伊達の取り潰しを狙っている。
この跡目争いのお家騒動はお家取り潰しの理由とされかねない。【原田甲斐】 を中心とした【茂庭周防】(甲斐の妻の兄)らはこの企みを察知し、相続争いを幕府に取沙汰されないよう、伊達兵部らの動きに注視している。
伊達兵部も方々に密通者を配置し、原田甲斐らの動きを報告させている。
【伊達安芸】は伊達政宗の娘婿であるが、茂庭周防と原田甲斐はこれを味方につけ、さらに有力藩主の板倉内膳、将軍家側衆の久世大和らに接近する。
伊達兵部らの謀略は、すでに第三代藩主 綱宗を逼塞させることで始まっている。 その謀略に加担させられた側近ら四人は暗殺され、その遺児、畑宇乃・虎之助は良源院へ預けられ、宮本新八(宮本又市の弟)は同じく暗殺された渡辺九郎左衛門の側女、おみやの元に匿われた。しかいおみやの兄柿崎六郎兵衛はこの新八を利用して、伊達兵部に近づき利を導きだそうと企む・・・
日本経済新聞の連載小説 昭和29(1954)年7月から昭和30(1955)年4月まで、中断の後に昭和31(1956)年3月から同9月まで連載され、第4部以下を書き下ろしで完成した。江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こった「寛文事件」が題材。 幕府の大藩お取りつぶしの思惑が見え隠れするなかで、藩祖の血脈に連なる有力者たちが権力闘争を繰り広げる。
#名作朗読 #山本周五郎 #樅ノ木は残った