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■二十八巻
『新書太閤記』YouTube朗読連載動画(第二十八回)
📖 あらすじ
織田信長とその四男・於次丸(羽柴秀勝)、そして秀吉の関係を描く。
戦乱の世において、秀吉は中国地方の攻略を進めつつ、於次丸を自身の養子として迎え、戦場で鍛え上げます。若き於次丸は14歳にして初陣を果たし、見事な戦功を挙げました。秀吉はその成果を信長に報告し、於次丸の元服を願い出ます。
信長のもとには、かつて武田家に人質として預けられていた五男・御坊丸が送り返されてきました。この出来事を通じて、信長は武田家の衰退を敏感に察知し、甲州征伐の機運が高まります。
秀吉は安土に上洛し、信長と対面。信長は久しぶりに会う秀吉を温かく迎え、茶道の名手・千宗易(千利休)も登場し、信長のもてなしの心が表れます。翌朝、秀吉は進物を山のように献上し、その圧倒的な気遣いと豪胆さに信長は驚嘆。「無双の大気者」と称賛される場面は、秀吉の政治的手腕と信長との関係性を象徴する名シーンです。
📌 解説
🔹 秀吉の父としての役割
秀吉は、信長の子である於次丸を自らの養子とし、戦場で鍛えることで立派な武将に育てようとします。このような戦国武将の育成方法は、家柄よりも実力が物を言う信長・秀吉の時代らしい特徴といえます。
🔹 信長の戦略眼
信長は、五男・御坊丸が武田家から返還されたことを単なる喜びごとではなく、武田家の衰退の証と捉えます。この直感力こそが、天下人に近づく信長の本質であり、戦国の覇者たる所以といえるでしょう。
🔹 秀吉の政治的センス
秀吉は、信長に対し、驚くほどの贈り物を献上することで、信長を喜ばせるとともに、自らの地位をさらに強固なものにします。信長はこれを「無双の大気者」と称賛し、秀吉の才覚を高く評価するシーンが印象的です。
🔹 茶道と信長
信長のもとには、茶道の名手・千宗易(千利休)が仕えており、信長が茶の湯にも強い関心を持っていたことが描かれています。信長の合理主義的な性格と、茶の湯という文化的な側面が対比される場面としても興味深い部分です。
👥 登場人物一覧
✅ 織田信長
戦国時代の覇者。四男・於次丸(羽柴秀勝)を秀吉の養子とし、彼の成長を見守る。五男・御坊丸が武田家から戻ったことを契機に、甲州征伐を決意する。
✅ 羽柴秀吉
信長の忠臣であり、後の天下人。於次丸を戦場で鍛え、成長させる。信長に対して豪華な贈り物を献上し、その度量の大きさを見せつける。
✅ 羽柴秀勝(於次丸)
信長の四男であり、秀吉の養子。14歳にして初陣を果たし、見事な戦果を挙げる。元服し、「羽柴少将秀勝」と名乗る。
✅ 織田御坊丸
信長の五男。かつて武田家に人質として預けられていたが、武田家の衰退により安土へ戻る。
✅ 黒田官兵衛
秀吉の軍師。四国攻めを進言し、仙石権兵衛とともに派遣される。戦略眼に優れる。
✅ 仙石権兵衛
四国攻めに参加した武将。秀吉の指示で四国の抑えを任される。
✅ 浅野弥兵衛
秀吉の使者として、信長に於次丸の戦果を報告する。
✅ 千宗易(千利休)
茶道の大家。信長の茶の湯の師であり、本作では信長のもてなしの場面で登場する。
✅ 堀久太郎・菅屋九右衛門
信長の家臣。秀吉の登城に際し、もてなしの準備を整える役目を担う。
📌 戦国時代の絆と戦略が交錯する『父信長』、ぜひご覧ください!
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■主題歌つきライブまとめ
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■新書太閤記再生リスト
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■この作品は、当初読売新聞に1939年1月1日から1945年8月23日まで、掲載されました。
以降の原稿は、「続太閤記」としていくつかの地方紙に掲載されました。前半の中断は、終戦が原因となったそうです。
日本の天下を統一した豊臣秀吉の生涯を昭和の文豪が描く!
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