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謡曲『敦盛』
【あらすじ】
一ノ谷合戦で平家の公達である平敦盛(16歳)を討ち取った熊谷直実は、悔恨の念から出家し、蓮生と名乗っていた。彼が敦盛供養のため須磨を訪れると、そこに草刈りの男達が現れ、そのうちの一人が敦盛の縁者だと名乗る。蓮生から念仏を授かった彼は、自分こそ敦盛の霊だと仄めかし、姿を消す。
その夜、蓮生の眼前に敦盛の霊が現れる。生前の復讐をしようとする敦盛だったが、蓮生は念仏の功徳の前に因縁など存在しないと告げ、敦盛は懺悔として生前の様子を物語る。やがて、再び妄執の心を起こした敦盛は蓮生に斬りかかるが、懇ろに弔う蓮生の姿を見て回心し、回向を願いつつ消えてゆくのだった。
この動画は、敦盛の霊が、落ちゆく平家一門の運命と合戦前夜の束の間の宴を語るところです。
以下、口語文で示します。
地謡:「権勢をほしいままにしていた平家一門。
しかしその栄華も所詮は無常の世の夢。
あれは寿永二年の秋の葉の散る頃。
一門もまた逆風に吹かれ流浪の身に。
故郷を慕って叶わぬ都落ちの旅。
ようやくたどり着いた須磨は波風荒い地。
そんな地で朽ち果ててゆく哀れな一門の運命なのでした」
敦盛:「さて、二月(きさらぎ)六日の夜になり、
父の経盛は私たちを集めて歌を謡い、舞い遊びました」
蓮生:「その夜の御遊だったのですね。
あの合戦の前夜、雅やかな笛の音が聞こえてきたのは」
敦盛:「それこそ私が最後まで持っていた笛」
蓮生:「その音も一節を歌い遊ばされたのですね」
敦盛:「今様、朗詠を」
蓮生:「声声に」
地謡:「拍子を揃え声を上げ」
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