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朗読 山本周五郎
今回の動画に収録した山本周五郎氏のエッセイは新潮文庫の『酒みずく・語ることなし』にあるものです。その随筆集が刊行された経緯を、以下に記します。
昭和22年から晩年に至るまで山本周五郎氏の編集者として親しく接し、感化を受けた木村久邇典氏が、「山本が“雑文“と称して時に発表する随筆の類も、長い期間には、識らず識らずのうちに、一冊の書物にまとめられる程度の分量に達しているのではあるまいか」(『雨のみちのく、独居のたのしみ』新潮文庫・解説より)とお考えになりました。そして山本周五郎氏の講演速記録を加えて中央大学出版部から『小説の効用』が昭和37年1月刊行されました。それに続き『完本・山本周五郎全エッセイ』が、山本周五郎氏の随筆や対談、座談会記録等をさらに収集、中央大学出版部から公刊されました。(『完本・山本周五郎全エッセイ(増補版)』は続く数次の改定による)
そして近年、新潮文庫から、2冊の随筆集、『雨のみちのく・独居のたのしみ』『酒みずく・語ることなし』が刊行されています。木村久邇典氏の解説にあるように、これらは『完本・山本周五郎全エッセイ』を底本とし、「編集上の再整理をおこない、より統一性ある布置」にしてこれらの文庫は編まれました。
この動画で朗読している「語ることなし」は昭和32年11月(春陽堂刊)の『続・おふくろの味』から採録されたものです。