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Harugoro Shichimi

【朗読 新書太閤記】その四十六「本能寺勃発編」  吉川英治のAudioBook ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房

Last updated 2025-07-23 22:48:55

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新書太閤記 第四十六回 ◆燈情風心 ・あらすじ  本能寺の深夜、織田信長は異国の文物をどう取り込むか、直感と遊び心を重んじる独自の美学を語り合う。若き茶人・島井宗湛を相手に、西洋や唐風を「噛んで吐き出す」べしと示唆し、自身の秘蔵〈牧谿〉の名画「遠浦帰帆之図」や島井家の茶入れをめぐる駆け引きを楽しむ。夜の伽藍に揺れる灯火と霧が、信長の狡猾さと遊才を際立たせる。 解説  歴史的背景:天正年間、本能寺に宿泊中の信長は、大名間の外交儀礼を超え、芸術や茶道具を“戦略物資”とみなしている。 テーマ:説明を忌む信長の「直感重視」と、新旧文化の摂取・再構築(和魂漢才)の思想。芸術品の所有権をめぐる駆け引きが、戦国大名の権力闘争と重なる。 文学的特色:夜の寺院という幽玄な舞台設定、信長の遊戯的な語り口、細部にちらつく冷徹さが対比的に描かれる。 ◆登場人物一覧 織田信長:天下統一を目前にした戦国大名。理知的かつ遊び心に富み、物事を“説明”より直感で掴むことを好む。 島井宗湛(宗室):若手茶人。信長の価値観に真摯に応えつつ、自らの道具を大事に守る誠実さを持つ。 織田信忠:信長の嫡男。父の振る舞いを気にしつつ、夜更けに退出を願い出る礼節の人。 村井春長軒父子:信忠の護衛を兼ねる側近。夜の寺門まで見送り、信長父子の一瞬の緊張感を和らげる。 ◆九本旗 あらすじ  軍勢を率いて老坂を越えた明智光秀は、京都への二手に分かれる分岐点に立つ。中軍の大部隊は桂川へと進軍を続け、一部の先遣隊は夜明け前の霧の中で清水を汲み、厳戒の中にも不安を抱えつつ行軍を進める。旗印「九本旗」が水色に揺れ、運命の分かれ道を象徴する。 ■解説 歴史的背景:本能寺の変直前、明智光秀率いる約一万三千の軍勢が山崎(山城国)を越え、京都洛中へ侵入する様子を克明に描写。 テーマ:兵士たちの無知と忠誠、統率者の冷徹な采配。軍令の迅速さと、夜行軍の不安—「進むしかない」覚悟が漂う。 文学的特色:夜闇、霧、旗のはためき、水音など五感に訴える描写。静と動、個人の躊躇と集団の一体感が対比される。 登場人物一覧 明智光秀:本編の中心人物。緻密な軍令と鋭い判断力で大軍を統率する。 斎藤内蔵助利三:百戦錬磨の老臣。物頭として号令を読み上げ、士卒に士気を鼓舞する。 天野源右衛門:先遣隊の部将。桂川渡河を命じられ、夜明け前に先頭を切る。 足軽・草履取たち:末端の兵士。軍令を忠実に実行しつつ、まだ何が起きるか知らずに進軍する。 ◆鼓譟 ◆あらすじ  夜明けの霧が払われるころ、明智軍は七条・四条・三条の各木戸を突破し、洛中へなだれ込む。半ば興奮した兵たちの声が町を揺るがし、本能寺へ向かう突入部隊は“さいかちの木”を目印に突進。市民が寝耳に水の騒ぎに驚く中、鼓や陣貝の轟きが都を震わせる。 ◆解説 歴史的背景:本能寺の変当日の未明、複数方面から同時侵攻し信長を討つ作戦の緊迫感を描く。 テーマ:使命感と狂乱の狭間、武士の忠義と戦闘の凄惨さ。静寂を切り裂く軍馬と檄声が、「変」の衝撃を際立たせる。 文学的特色:爆発的な〈鼓譟〉の描写—擬音を多用し、現場にいるかのような臨場感を生む。 登場人物一覧 明智左馬介光春・斎藤内蔵助利三:本能寺方面への先鋒部隊の指揮官。霧深い路地でも冷静に合図を送る。 明智光忠:第二軍を率い、二条妙覚寺に布陣し信忠討捕を狙う。 洛中の市民:大勢の武者馬が都を蹂躙する中、かろうじて「聖域」としての都への尊厳を思わせる存在。 ✿作者と作品について ◆作者:吉川 英治(よしかわ えいじ)  1892年(明治25年)- 1962年(昭和37年)。日本の大衆文学を代表する小説家。神奈川県出身。本名は英次(ひでつぐ)。『宮本武蔵』『三国志』『私本太平記』など、歴史を題材にした数多くの国民的ベストセラーを執筆し、「国民文学作家」と称された。その作品は、平易でありながら格調高い文章で、幅広い読者層から支持を得ている。1960年、文化勲章受章。 ◆作品:『新書太閤記』(しんしょたいこうき)  吉川英治が1938年(昭和13年)から新聞連載を開始した歴史小説。豊臣秀吉の生涯を、織田信長に仕える以前の若き日から天下統一を成し遂げるまで、生き生きと描いている。本作は、従来の講談や立身出世物語としての秀吉像に、人間的な深みと魅力を与え、新たな「太閤記」として絶大な人気を博した。戦国時代の動乱を背景に、秀吉をはじめとする武将たちの葛藤や野望、人間模様が巧みに描出されている。 📺 チャンネル登録・高評価よろしくお願いします! 👍✨ ■主題歌つきライブまとめ https://x.gd/OKB46 ■新書太閤記再生リスト https://x.gd/2SFJx ■この作品は、当初読売新聞に1939年1月1日から1945年8月23日まで、掲載されました。  以降の原稿は、「続太閤記」としていくつかの地方紙に掲載されました。前半の中断は、終戦が原因となったそうです。  日本の天下を統一した豊臣秀吉の生涯を昭和の文豪が描く! #新書太閤記 #豊臣秀吉 #歴史朗読 #時代小説 #日本史 #戦国時代 #毛利家 #備中高松城 #織田信長 #YouTube朗読 #朗読ライブ #歴史好きと繋がりたい #吉川英治 #長編 #朗読 #小説 #七味春五郎