朗読系Youtuber 最新動画まとめ

 
Ted Hidaka

趣味の謡曲「頼政」語り

Last updated 2021-09-24 14:01:58

動画要約まとめ

戻る

YouTube - 動画概要欄 -

#謡曲 #観世流 #朗読 #日髙徹郎 #読みがえり 謡曲「語りシリーズ」 其の三 観世流謡曲「頼政」 諸国一見の僧が宇治の里のあたりの景色を眺めていると、 そこに一人の老人が現れた。僧は老人にこの里の名所を尋ね、 老人は僧を案内する。やって来た平等院。見ると、芝が扇の形に 刈り残されていた。老人は、扇の芝の由来を語る。 「昔、平家追討の旗をあげた高倉宮がこの寺で平家軍と戦われた折、 宮方の武将・源頼政がこの地で扇を敷き、自害して果てた。 ここが、その古蹟なのです」  昔この所に宮軍(みやいくさ)のありしに。 源三位頼政合戦にうち負け給ひ。 この所に扇を敷き自害し果て給ひぬ。 されば名将の古跡なればとて。 扇の形に取り残して。 今に扇の芝と申し候。 ———————————————————————————————————- 謡曲には節(ふし)の部分と詞(ことば)の部分があります。 詞は観衆に対するものと特定の相手に対するものと独りごとの3つに大別されます。 朗読者としての私は詞を大事にしているわけですが、 中でも相手に対して過去の出来事や由緒などを物語る「語(かたり)」というものに ひときわ興味を持っています。 「語」は謡曲において重要な聞かせどころとなっていますが、 節という音階的なものを伴わないだけにやりがいがあります。 趣味として続けている謡曲の中より いくつかの「語」を実際に声に出して、ここで取り上げてみようと思います。 朗読(語り):日髙徹郎 Ted Hidaka