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#朗読#林芙美子#短編小説#女声
*作品紹介*
クロイツェル・ソナタはベートーベン作曲のバイオリンソナタです。
この題名は本人によるものではなく、自身は『ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノソナタ』と語っていたとか。
戦場から帰還した夫・津久井浩次とその妻波子。二人の心のすれ違いが、バイオリンとピアノの協奏のごとく描かれていきます。
トルストイによる「クロイツェルソナタ」という作品がありますが、林芙美子氏のこの作品と何か関連はあるのか、ふとそんなことを思いついて朗読しております。
浩次は、友人新藤の来訪を楽しみに支度を調えた妻波子へ、行き場の無い激しい感情を覚える。激情にまかせて波子に迫る浩次とそれを断固拒絶する波子。二人の行き着く先は・・・。
今回でお話は完結します。どうぞお楽しみ下さい。