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三和書籍の芥川龍之介大活字本シリーズ③より朗読させていただきました。
青空文庫様ではこちら。https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/60_15129.html
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『地獄変』(じごくへん)は、
芥川龍之介の短編小説。説話集『宇治拾遺物語』の「絵仏師良秀家の焼くるを見て悦ぶ事」を基に、芥川が独自に創作したものである。初出は1918年(大正7年)5月1日から22日まで『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』に連載され、1919年(大正8年)1月15日に新潮社刊行の作品集『傀儡師』に収録された。主人公である良秀の「芸術の完成のためにはいかなる犠牲も厭わない」姿勢が、芥川自身の芸術至上主義と絡めて論じられることが多く、発表当時から高い評価を得た。なお、『宇治拾遺物語』では主人公の名の良秀を「りょうしゅう」と読むが、本作では「よしひで」としている。
破棄されたと見られていた直筆原稿のうち2枚が、2007年(平成19年)12月に岡山県倉敷市で見つかり、同時に未完作『邪宗門』の原稿も発見された。
●あらすじ
時は平安時代。20年来、堀川の大殿(おおとの)に奉公してきた人物が、大殿について振り返り、いかに偉大で尊敬されていたかを語る。様々な逸話があるなかで大殿でさえも驚いたほどに恐ろしい、地獄変の屏風絵の由来について語り始める。
当時、良秀(よしひで)は、並び立つ者はいないといわれるほどの名高い絵師だった。歳は50くらい、背の低い痩せた老人で、偉そうにして人を見下し、誰からも嫌われていた。そんな良秀も15になる娘のことは、とても可愛がっていた。早くに母親をなくしたせいか、思いやり深く、利口で、よく気が利く娘であった。大殿に命じられ、娘は大殿の邸に小女房として上がっていた。そのことが良秀には不服だった。大殿から絵の褒美に何が欲しいか問われると、娘を返して欲しいと答えた。大殿は「だめだ」と返した。そのようなことが何度かあり、大殿の心象を悪くしていった。
ある時、大殿は地獄変の屏風絵を描くように良秀に命じた。地獄変に描く絵の参考にするために良秀は弟子を鎖で縛り上げたり、ミミズクに襲わせたりして、弟子たちは散々な目にあわされた。下絵が8割くらい出来たところで進まなくなった。良秀は陰気になり物言いも荒くなり、どうかすると塗り消してしまいかねない様子だった。弟子たちは散々な目にあわされたことで良秀に近づかないようにしていたため理由はわからなかった。良秀は涙もろくなり、人のいないところで泣いていることもあった。その一方で、邸では良秀の娘が泣いている姿が見られるようになった。大殿様がいうことをきかせようとしているとの噂が立っていた。
夜、邸の廊下を歩いていた「語り手」は、ある部屋から人が争うような気配がすることに気がついた。狼藉者なら捕まえてやろうと調べると、そこにいたのは服の乱れた良秀の娘だった。逃げていくもう一人を指差して、あれは誰なのか娘に尋ねたが、娘は唇をかみしめて首を振り、答えなかった。
しばらくして、良秀は大殿の邸に行き、大殿に向かって「燃え上がる檳榔毛(びろうげ)の車の中で上﨟が苦しむところが、どうしても描けません。私は見たものしか描けません。車を燃やして見せてください」と訴えた。さらに「もし、できることなら」と言いかけたところで、大殿は笑って「お前の望み通りにしてやる。あでやかな女を一人、上﨟の装いをさせて乗せてやろう。車のなかで女がもだえ死ぬところを描こうとするとは、さすがだ」と言った。それを聞いた良秀は青ざめ、低い声で礼を述べた。
数日後の夜、良秀は都から離れた荒れた屋敷に呼び出された。これから火にかけられる車には鎖にしばられた女が乗せられていた。身なりは違うが良秀の娘だった。驚いた良秀が車に駆け寄ろうとすると、侍が刀に手をかけ良秀をにらんだ。大殿が命じて、すぐに車に火がかけられ、みるみる燃え上がった。良秀は足を止め、手を車に伸ばしたまま苦しそうな凄まじい顔で炎を眺めた。大殿は唇を噛んで時々気味悪く笑いながら車を見つめた。やがて、車は炎の柱となり、車のなかは黒い煙の底に隠された。良秀は両腕を組んで立ち、炎を見つめた。顔には言葉では表わせない輝きを浮かべ、その姿は獅子王の怒りに似た人間とは思えないくらいの厳かさがあった。周りの者たちは、仏でも見るかのように良秀を見つめた。ただ、大殿だけは、別人のように、青ざめて、獣のようにあえいでいた。
この出来事が世間に知られると批判の声が上がり様々な噂が立った。なかでも、かなわぬ恋が原因だろうとの噂が一番多かった。しかし、大殿が言うことには、絵のために娘を犠牲にしようとした良秀をこらしめるためであった。
ひと月後、良秀は地獄変の屏風絵を描き終え、早速、大殿の邸へ持っていった。そのとき、良秀をよく思わない僧侶も居合わせていたが、絵を見ると「でかしおった」と言い、それを聞いた大殿は苦笑いをした。それからは、邸で良秀を悪く言う者はいなくなった。
屏風が出来上がった次の夜、良秀は自分の部屋で首をつり、この世を去った。
(Wikipediaより)
芥川 龍之介
(あくたがわ りゅうのすけ、1892年〈明治25年〉3月1日 - 1927年〈昭和2年〉7月24日)は、日本の小説家。本名同じ、号は澄江堂主人(ちょうこうどうしゅじん)、俳号は我鬼。
その作品の多くは短編小説である。また、『芋粥』『藪の中』『地獄変』など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。『蜘蛛の糸』『杜子春』といった児童向けの作品も書いている。
晩年は患っていた精神障害が作品にも現れるようになり、「唯ぼんやりした不安」を動機として自殺。文壇のみならず社会にも衝撃を与えた。(Wikipediaより)
芥川龍之介作品リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLX2W9l7hBGxUbN63zWBuAlVfIV6iAGLaw
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