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謎
「忠義を尽くすつもりだった剣豪が、なぜ主君から追放されたのか」
「命を捧げる」と誓った男は、なぜ主君に見捨てられたのか。
山本周五郎『兵法者』
剣の腕には誰にも負けぬ自信がある。
武士としての覚悟も、忠義の心も疑ったことはない。
水戸藩に仕える一人の兵法者は、主君・徳川光圀にその力量を認められ、側近として召し抱えられていた。
ところがある日、光圀から思いがけない試練を与えられる。
兵法者は見事な技を披露した。
それは、自らの武芸の確かさを証明するはずだった。
しかし、その行動が光圀の怒りを買い、男は突然、暇を言い渡されてしまう。
いったい何が間違っていたのか。
武芸の腕か、忠誠心か。
それとも、武士としての覚悟そのものだったのか。
そして二十年後、光圀は初めてあの日の真意を語る。
忠義とは何か。武士の誇りとは何か。
山本周五郎が、一人の兵法者の悲劇を通して、人間の自負と覚悟を鋭く描いた時代短編です。
作品情報
作品名:兵法者(へいほうしゃ)
著者:山本周五郎
初出:『新武道』1944年7月
朗読:七味春五郎
制作:丸竹書房・音本倶楽部
山本周五郎の人間ドラマを、じっくりと朗読でお楽しみください。
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